【戸建て住宅】

2024年10月09日

10年後の資産価値を見抜く!住宅購入で損しない選び方とは? 


■はじめに

今回は、住宅の資産価値について考えてみたいと思います。家を購入するときに大切なのは、将来その資産価値が上がるのか、それとも下がるのかを見極めることです。そのために注目すべきポイントは、「今、その家や土地の価値が一番高いかどうか」という点です。

たとえば、近くにスーパーができるか、駅からの距離はどうか、10年後に今よりも便利になっているのか、それとも変わらないのかを考えてみましょう。住宅の資産価値は、大きく分けて「土地の価値」と「建物の価値」に依存します。

多くの方は、今便利そうな場所を選んで家を購入します。これは、駅からの距離や周囲のスーパーや学校といった施設が整っているからで、その結果、「一番高い状態の土地を買う」ことになるのです。多くの人が欲しいと思う場所だからこそ、価格が高くなるのは自然なことですね。

私がお勧めするのは、今は少し不便でも、10年以内に確実に良くなると見込める地域を選ぶことです。まだ発展していないため、土地が比較的安く購入できるからです。


■私が戸建てとマンションを購入した時の話

私は、駅の片側にしか改札がなくまだ発展していない地域で、3年後に反対側にも改札ができると言われていた土地を購入しました。その結果、駅まで徒歩10分だった距離が、3年後には徒歩2分になり生活も便利になり資産価値も上がりました。

また、築6年のマンションを購入した際も、購入から6年で道路が整備され、8年後には大きなショッピングモールが徒歩1分の場所にできました。

このマンションを10年後に売却したところ、購入時の価格1600万円が1900万円で売却できたのです。つまり、築年数が古くなったにもかかわらず、資産価値が上がったという結果です。これはマンションに限らず、戸建ても同様の原則が当てはまります。


■将来に向けて資産価値が高い住宅を所有するためのアドバイス

資産価値を考えると、建物自体が古くなっても土地の価値が上昇することが重要だとわかります。

一方で、賃貸住宅は今の生活を優先するなら非常に良い選択です。なぜなら、将来の変化に応じて引っ越しができるからです。

しかし、戸建てを購入する場合、30年、40年と住み続けることが一般的です。

最初は少し不便でも、土地を安く購入でき、住宅ローンを抑えられたり、建物にお金をかけたりできるという大きなメリットがあります。

また、60年保証をつけ、定期的に更新することで、将来を見据えた間取りを計画することができます。

収納をたくさん作ることよりも、家を将来的に変化させられる柔軟性(スケルトンインフィル)を持たせることが大事です。

たとえば、今は収納がたくさん欲しいと思っていても、20年後には子どもが独立し、部屋が余ることもあるでしょう。

もし住宅を資産として考えるなら、私は流行を追う家づくりはお勧めできません。

家の中の価値を高めることは大事ですが、将来の環境や街の変化も同様に重要です。

今完成している街の未来を考えてみてください。

今、すでに便利で整った街に家を購入すると、その地域は20年後、30年後に建物が古くなり、過疎化する可能性があります。

一方で、今は不便でも、これから新しく発展する街は、将来的に資産価値が高くなる可能性を秘めています。

例えば、70歳になったときに、今の住まいの資産価値が高ければ、マンションに住み替えが出来きたり、住宅ローンの残債がなくなった時に再び住まいを選び直すことができるかもしれません。


■結論

今どのように未来と将来を考えて選択するかが重要だということです。

また、一つの考え方として、ご両親に自分たちの家づくりのプランについて相談してみるのも良いでしょう。

ご両親は私たちよりも20年先を経験していますし、自分もいつかは同じ場所に辿り着きます。そのとき、どう思うのかを想像してみてください。

ネットや友達の情報だけでなく、会社の上司の意見も参考にすると、より賢明な選択ができるかもしれません。


それでは、また次回。


                                      清水 宏