【ネット検索しても出てこないシリーズ!PART3】
査定の裏側教えます!自宅を高く売りたい方へ
こんにちは。3月、4月の不動産市況は成約も多く、価格も場所によりますが落ち着いてきて、売る側も買う側も良い状況だったのではないでしょうか。しかし、これからも建築費用の高騰が続く見込みで、不安材料が残ります。今回は、不動産売却の裏側に少し触れたいと思います。
高額な査定に注意
自宅を高く売りたいと考え、高額な査定を出した不動産会社に頼もうと思っている方、ちょっと待ってください。査定には大きな勘違いがあるかもしれません。
いろんな業者の査定結果で選ぶことの誤解
まず、よくある話として「いろんな業者に査定してもらって、一番高く出しているところに依頼しようかな」というものがあります。これは、車の売却に当てはめて考える方が多いかと思いますが、不動産の場合は事情が異なります。
査定基準の一貫性
不動産の査定には大きく2つの方式があります。そのどちらかを使うことになりますが、データ収集から計算するわけではありません。査定サービスを運営しているサイトを利用し、物件情報を入力して査定レポートを出力します。これが基準の査定書となります。この金額は、基本的にどなたが作業しても入力情報に間違いがなければほぼ変わりません。
市場の分析と評価
ここからは、市場の分析力、土地の特性による評価、そして担当者の意向によって適宜評価を増減し価格を調整します。この差が査定金額の違いとなります。
高額査定のリスク
高い評価が悪いわけではありませんが、査定金額に対しての根拠の説明が腹落ちしないけれど高いから任せるという選び方は危険です。高値の査定が出た時こそ、じっくり査定内容について打ち合わせをしてください。
大手不動産会社の自社サイトの誤解
次に「大手は自社のサイトがあるから掲載してもらうと早く売れそうだから魅力的だ」という話もよく聞きます。しかし、不動産会社の自社サイトで成約する購入者の数はごくわずかです。
自社サイトの実態
大手の不動産会社の自社サイトを使って購入された方は、実際にはほとんどいません。成約に占める自社サイト利用のパーセンテージはかなり低いです。「取引が安心」という点で大手を選ぶことは有効ですが、このポイントはあまり関係ありません。
結論
以上、今回は売る側の目線で不動産売却の裏側について書いてみました。高額な査定に飛びつく前に、必ず査定内容をしっかり確認することが重要です。また、大手の自社サイトの効果についても誤解しないようにしましょう。
伊藤 英浩