ネット検索しても出てこないシリーズ! これ、どうすればいい? 土地購入の際の疑問

2024年02月01日

暖冬の不動産市場状況

暖冬とはいえ寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?1月の不動産業界は市場の相場が高値でありながら、動きが鈍い状況です。正月休みの影響もあるかもしれません。

土地購入の際の疑問点

今回は初めて土地を購入する際に気になる事柄で、ネットで調べてもよくわからない点についていくつかご紹介します。

井戸がある土地の購入

井戸の存在とその影響

「気に入った土地があるけど、昔使っていた井戸があるのよ。大丈夫ですか?」という質問はよくあります。古くからの住宅地では、井戸があることは珍しくありません。

建築への影響

建築に関しては、井戸の存在が問題となることはほぼありません。ただし、建築会社に井戸があることを伝え、図面で位置を共有しておくことが重要です。これにより、適切な計画が立てられ、保証も付きます。

心理的な影響と対策

心理的な影響については、井戸の存在を気にされる方も多いです。お祓いをして井戸を砂で埋め、空気抜きをする儀式を行い、工事に携わる方にも伝えることで解決可能です。上水道がない時代から住居を構えていた土地は、その立地条件が良いことを示しているとも考えられます。

電柱の移設について

電柱の位置と移設の可否

「土地は気に入ったのだけど、邪魔な位置に電柱があって移設可能か」という質問もよくあります。その際は以下の4点を事前に調べることが重要です。

  1. 電力会社の電柱か、NTTの電柱か?

    • プレートに記載された番号を控え、問い合わせの際にスムーズに進めます。
  2. 敷地の中にあるか、道路上にあるか?

    • 敷地内の場合は敷地内での移設が基本です。道路上の場合は道路上での移設か、敷地内に入れての移設が可能です。
  3. 使用されている電柱か、使われていない電柱か?

    • 使われていない電柱は撤去が可能です。使用されている場合は所有会社と近隣との協議が必要です。
  4. 支線の有無

    • 電柱の支えとなっている支線や小柱の存在をチェックします。支線や小柱の対応が簡単な場合があります。

手続きと費用

これらの点を把握したら、電柱の所有者に連絡を取ります。不動産会社や建築担当者と一緒に相談すると話が早くなります。移設や撤去が可能な場合、工事完了までには6か月程度かかることが多いです。費用は基本的に施主負担ですが、状況によっては所有者が負担するケースもあります。事前に見積もりを確認することが大切です。

今回は、井戸がある土地と電柱の移設について取り上げました。参考にしていただければ幸いです。それではまた次回に。


                                    伊藤 英浩