う~~ん・・・住宅メーカーからの提案内容に少しでも不安を感じたら・・・

2023年12月13日

風致地区内に2世帯住宅を建築した50代夫婦の話

こんにちは。今回は風致地区内に2世帯住宅を建築した50代のご夫婦のお話です。風致地区とは、建築物の建築や樹木の伐採に一定の制限が加えられる地区のことです。このような地区での住宅建築には、特別な注意が必要です。


計画の背景

同一敷地内にある自宅と親の家を建て替え、2世帯住宅を建て、残りの土地にアパートを建築する計画でした。各住宅メーカーとの話も終盤に差し掛かり、どのメーカーと契約するかという状況の中、私たちのオフィスにご来場いただきました。

計画敷地の状況

計画敷地は200坪で、風致地区なので樹木も多く残さなければならない立地でした。最寄り駅からは20分ほどかかる場所でした。現地調査を実施し、自宅や親の家の傷み具合、庭を確認しました。その後、三日後に提案書を作成してお会いする約束をしました。消費税増税前の駆け込みのため、契約を急いでいました。

初期の計画とその問題点

当初の計画では、ローン金額が1億円を超え、アパートからの家賃収入(空室リスク)では返済しきれない額の提案に疑問を抱いていました。お客様もこの提案に不安を感じていました。


私の提案

私は、自宅を賃貸に出し、親の家を建て替え、大容量太陽光発電を設置し、アパートは建築しない提案をしました。当時、太陽光発電の売電価格が最高値の時代で、25KWの太陽光発電を搭載することで、年間120万円の売電収入が見込まれました。さらに、自宅を賃貸に出すことで年間120万円の収入を得ることができ、年間240万円のローン返済が可能となりました。

お客様の反応

間取りや提案内容が他の住宅メーカーと違い、戸惑いながらも感動していただけました。提案の翌週には建物契約をする約束を取り付け、あわただしい中でしたが、調印いただきました。現在も売電収入は年間120万円を超え、賃貸に出していた旧自宅は娘夫婦が暮らす家となり、3世帯が同一敷地内に暮らしています。当初は考えもしなかった結果に、家族全員が満足して暮らしています。


結論

多くの営業が賃貸+2世帯住宅の計画にやる気満々で臨む中、私は請負額を減らし、お客様想いの提案をしました。その結果、私の提案が選ばれました。今後も「家づくり四皇」をどうぞよろしくお願いいたします。


                                                                                                                                                                          清水 宏