【地震に強い家を建築する方法!それは・・・】 今の時代、耐震性の高い家を提案するのは普通

2024年03月22日

地震に強い家を建てるための基本

地震に強い家を建築する方法。それは、どのような土地に建築するかが一番大事です。今の時代、住宅メーカーが耐震性の高い家を提案するのは普通ですが、それだけでは十分ではありません。

お客様の事例:マンションから戸建てへ

今回のお客様は埼玉県戸田市のマンションにお住いで、二人目のお子さんが生まれたため、マンションを売却し戸建てを検討し始めたご家族のお話です。私は、マンション売却の手順や良い土地の選び方、各住宅メーカーの違いについて初回の打ち合わせで詳しく説明しました。

耐震性と土地の選び方

私自身、工学部建築学科日本建築史研究室に所属していたこともあり、日本の寺社仏閣が過去の地震で大きな被害を受けていない理由についてお話しました。その理由の一つとして、寺社仏閣が標高の高い、小高い場所に建っていることが挙げられます。清水寺や銀閣寺も坂道を昇った先にあります。

多くの住宅メーカーは耐震性の高い建物を建築しますが、地盤が弱い地域では地盤補強が必要です。しかし、補強をしても液状化した場合、住まいが傾く可能性があります。地理的な要因、利便性、予算などすべてが重要です。

お客様との計画進行

今回のお客様は私の話を理解し、計画を進めることになりました。ある日、メールで駅から近い土地の情報を知らせてくれ、その土地の現地調査に向かいました。その土地はお寺の隣で、南側には墓地がありました。この土地が建築地として最高である理由は、将来的にも日当たりが確保できることです。

最適な提案と結果

平屋の計画では日当たりが気になりますが、南側が墓地のため将来にわたって確保できます。間取りと外構を工夫することで、お墓が気にならない提案をしました。間取りと予算を確認し、その土地を購入して平屋中庭付きの建物で進めることになりました。

現在も家族4人で暮らしており、家の中にいると墓地が全く気にならず、とても静かで明るい住まいを快適に過ごしています。墓地が近くにあると、周辺相場よりも金額的にお得になります。

地盤とコストパフォーマンスの観点から

私は地盤の観点やコストパフォーマンスの点で、このような土地をお勧めします。また、水害の被害も少ないと考えられます。「安心・安全」が一番大事です。

次回もまた私の経験談をお伝えさせて頂きますので、是非お楽しみに。


                                                                                                                                                                              清水 宏